皆様、こんにちは!
マツキヤのイタ男です。
先日、マツキヤ店舗にブルゴーニュのワイン生産者、
ユドロ・バイエ当主ドミニク・ル・グエンが
遥々やって来てくれました!こんな遠い所までありがとうございます

マツキヤが最後の酒屋さん、もう慣れたようで
「ん、これにサインするんだね」

地図を確認しながら、
「えっと、ボクの家は、、、」
私達は現地でもドメーヌにお邪魔しているため、折角ですので静岡の業務店様にも
ご参加頂いて試飲を兼ねてセミナーをして頂きました。

ミニ・セミナーとイタ男のコユビ
ユドロ・バイエ現当主は2代目で、以前フランス空軍のメカニック!
その際に出会った奥さまがユドロ・バイエの娘さん(警察官!)今はディジョンで
刑事をされているそうです。
ドミニクがドメーヌに入り元詰めを始めるとやがてワインの評価も上がり、皆様
ご存じの通り看板ワインである特級ボンヌ・マールは全く手に入らない程の
人気生産者となりました。
詳細は輸入元の
ホームページで
ユドロ・バイエの平均の生産量はだいたい150樽、因みに近年のビンテージは
2009年 163樽 (アメリカ受けする濃いビンテージ)
2010年 115樽 (生産者が良い年というバランスのとれたグレートビンテージ)
2011年 125樽 (早飲みできる、バランスのとれたビンテージ)
2012年 105樽 (前半の不順な天候で自然に収穫量が極端に抑えられ、
後半の天候の回復で素晴らしい出来となった奇跡のビンテージ)
2001年より、輸入元代表の上田さんはお取引しているそうですが、改めて聞くと
細かい所で情報がずれていたり知らなかった所もあったそうです。以前は、
ACブルゴーニュには新樽は使用していませんでしたが今は10%使用、
パストゥグランのピノ・ノワールとガメイのブレンド比率が変わり、よりピノ・
ノワールが多くなり、エレガントさが増しています。
また、村名シャンボール・ミュジニーと村名シャンボール・ミュジニーVVの2種類の
ワインがありますが、2011年よりただの村名に使用している畑の樹齢も上がって
きた為、そちらもVVに混ぜているそうです。(よって日本へは村名シャンボールは
輸入を終了しました)
さらに、上田さんも全く知らなかったようでショックを受けていましたが、村名
シャンボールには1級畑のボルニック(特級ミュジニの横!)もブレンドされていた
ようで、よってこの村名シャンボールVVは大変お買い得なワインとなっています。
ユドロ・バイエの所有畑
ワインの試飲はブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイの赤と白ワイン、この
オート・コートはシャンボール村の山の裏側、ローラン・ルーミエと2人のみの
所有だそうです。
白ワインは2011年という若さにも関わらずリッチな味わいで、輸入元代表の
上田さんが
「まるでムルソーのよう」と
絶賛されていました。オート・コートの赤ですが、標高が高い為気温も下がり、
風も通るのでミネラル感や酸が特徴との事。たしかに、ACブルゴーニュは
ぼてっとした果実味という印象ですが、オート・コートには気品がありますね。
畑の価格もオート・コートの方が高く、ネゴシアンに売る際もやはりオート・
コートの方がACブルゴーニュよりも必ず高くなるとの事。
2011年のユドロ・バイエ、美味しいですよ~
最後に、ドミニクには2人の息子さんがおり、兄のコランタンはラグビーの選手だった
そうですが、ケガにより下半身不随となってしまったそうです。(代わりに、車いすの
チームを立ち上げたそうです)弟さんは醸造学校在学中で、世界各地で研鑽後
ドメーヌを継ぐ計画がそうですが、お兄さんは畑に入れない為、ジュヴレ村を中心
とした畑からのネゴシアン業を始めるそうです。
車いすという生活は大変そうですが、醸造はできるとの事でそちらは大変興味が
あります。
リリースされたあかつきには、是非そちらも輸入して頂きたいものです。
今後もますます目の離せない
ユドロ・バイエ是非お試し下さいませ~