マツキヤのイタ男です。
先日、こんなワインを試飲しました!

2006年 ロッソ・ピチェーノ / ボッカディガッビア
(モンテプルチアーノ種50%、サンジョベーゼ種50%
イタリア、アドリア海側のマルケ州の赤ワインです)
モンテプルチアーノ種によくあるブルーベリー様のフルーツの香りと独特な
スパイス感に、これまたサンジョベーゼ種特徴的なスミレの花の香りが綺麗に
調和した香り、味わいはこなれていてまろやか、コクがありモンテプルチアーノ
にありがちな野暮ったい味わいを、サンジョベーゼ種の酸味がワインに品を
与えています。
モンテプルチアーノとサンジョベーゼという組み合わせで、久しぶりに絶妙な
ブレンドと感心してしまいました。
さて、マルケではちょっとややこしいワインですのでおさらいです。
オヒマな方はお付き合い下さいませ。
DOCロッソ・ピチェーノ
モンテプルチアーノ種(35%~70%)とサンジョベーゼ種(30%~50%)または他
最低アルコール度11.5%
最近、イタリアワインも昇格ラッシュで、DOC→DOCGに格上げされるワインが多くて
大変

DOCG コーネロ
モンテプルチアーノ種85%以上、他サンジョベーゼ種
最低アルコール12.5度 法定熟成期間2年
DOC ロッソ・コーネロ
モンテプルチアーノ種85%以上、ときには同地区産の黒ブドウでアロマのない
ものを単独、または混醸 最低アルコール11.5度
因みに、コーネロの生産地区は全く同じです。

NO.4の紫の所がコーネロ、オレンジのカッコ内がピチェーノとなります。
ピチェーノは生産地域が広い為、質より量の生産者が多かったのですが
カニエッテしかり、この生産者のように品質重視のワインが増えています。