マツキヤのイタ男です。
昨日は、こんなワインを試飲しました。
Bourgogne Pinot Noir 2011 Philippe Pacalet
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2011年 フィリップ・パカレ
2010年のブルゴーニュワインが色々入荷してきましたがこちらはそろそろ落ち着いて、
これから待ちに待った2011年が入荷してきます!来週にはユドロ・バイエが入荷しますが、
一足早くフィリップ・パカレの下のキュヴェが入っておりますのでとりあえず試飲してみました。
【フィリップ・パカレ生産者コメント】
「私にとって2011年は質も量も申し分無い天国の様な年だった」乾燥した冬の後にやや雨が
多く寒い春が続いた。その後は夏と秋は順調に天候に恵まれた。
収穫は例年よりも随分と早い8月28日より開始。日照時間も十分でフェノール類の熟度が
しっかりと上がった。2009年に近い年だがよりフレッシュな酸が残り何よりもバランスが良い。
リリース直後から飲みやすいヴィンテージに仕上がった。
--------------------------------------
紫蘇漬けの小梅の香り、ハイビスカスの花の香り。青いやや茎っぽいニュアンス、
たくわんのようなニュアンスはパカレらしい。龍角散のようなスモーキーさとスパイシーさを
組み合わせたような香りは還元臭の一種でしょう、すぐに消えそうです。
香りが若干閉じ気味ですが、もう半年寝かせればすぐに開きそうな感じ。
非常にソフトで優しい口当り、味わい強すぎずソフトな印象は酸も柔らかですでに
溶け込み花の香りがとってもエレガント!タンニンは控えめですでに馴染んでおり
後半からクリーミーでやはりウメぽい果実感と優しい余韻。長くはない。
天候が2007年との類似性を指摘する専門家もいるそうですが、少なくともパカレを
飲む限りそれはあてはまりそうです。明るい色調、優しい酸と軽い味わい。
茎っぽいニュアンスは自然派にありがちなセミマセラシオン・カルボニック発酵から
くるものと思いますが、味わいにエグミ感は皆無で優しい果実感が表現されており
還元的な所が抜けてくればもっと美味しく飲めるでしょう。
もちろん、上級キュヴェも飲んでみないと分かりませんが、入荷して半年もすれば
開いてくる若飲みのビンテージとなりそうです。
フィリップ・パカレ